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西鶴名作集

藤本 義一

人の世は、ゆきつくところ「色」と「欲」。「恋」と「お金」が、人を幸せにも不幸せにもするものだー。元禄時代、経済力で武士にかわって社会の表舞台におどりでた商人たちの生き方を、鋭く、とにきは滑稽に描いた井原西鶴の代表的名作を集める。封建社会の掟に刃向かう命がけの純愛物語『好色五人女』、親の次にたいせつな金を知恵と才覚でふやして大金持ちになる人々の成功秘話『日本永代蔵』など、今も昔も変わらぬ人の世の悲喜劇がいきいき描かれている。

藤本 義一

藤本義一(ふじもと ぎいち、ふじもと よしかず) ふじもと ぎいち藤本義一 (作家) - 本名の読みは綴りは同一でも「ふじもと よしかず」である。