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遠い海から来たCOO

景山 民夫/宇野 亜喜良

小畑洋介、12歳。海洋生物学者の父、徹郎とフィジー諸島のパゴパゴ島に移り住んで3年になる。洋助はある朝、通学の途中、珊瑚礁の潮だまりにひとつの生命を発見した。“奇跡”との出会いだった。それは6000万年以上も昔に死に絶えたはずのプレシオザウルスの生まれたばかりの姿だったのである。しなやかな肢体と愛らしい黒い瞳を持ったその奇跡の生命は、洋助を見つめ、「COO」と歓喜の産声をあげた。こうして少年と幼い恐竜クーとのきらめく至福の日々がはじまった。だが平和は長くは続かなかった。第99回直木賞にかがやく、感動の冒険ファンタジー、待望の文庫化。

景山 民夫/宇野 亜喜良

景山 民夫(かげやま たみお、1947年(昭和22年)3月20日 - 1998年(平成10年)1月27日)は、日本の小説家、放送作家。放送作家としての別ペンネームに大岡 鉄太郎。 == 経歴 == === 生い立ち === 1947年(昭和22年)3月20日、警察官僚(のち全日本剣道連盟会長)の景山二郎 を父として、東京都千代田区神田で生まれる(当時の自宅は東京都杉並区)。本籍地は広島県広島市。景山家は元々、広島県三次市の出で、親戚はみな三次市にいるという。母方の祖父橋本清吉は福島県知事や岡山県知事、衆議院議員(改進党)などを歴任。 千代田区内にある暁星小学校に入学、同級生に尾上辰之助がいた。カトリック系の学校だったので、なんとなくキリスト教を意識するようになったが、家は神道であったという。
誕生(1947-03-20) 1947年3月20日東京都 千代田区
死没(1998-01-27) 1998年1月27日(50歳没)東京都 世田谷
職業小説家エッセイスト放送作家番組構成タレント
国籍日本
活動期間1968年 - 1998年
ジャンル小説評論放送台本
代表作『虎口からの脱出』(1986年)『遠い海から来たCOO』(1988年)
主な受賞歴講談社エッセイ賞(1986年)日本冒険小説協会最優秀新人賞受賞(1986
デビュー作シャボン玉ホリデー(放送番組)虎口からの脱出(小説)