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名残り火

藤原 伊織

飲料メーカーの宣伝部課長だった堀江の元同僚で親友の柿島が、夜の街中で集団暴行を受け死んだ。柿島の死に納得がいかない堀江は詳細を調べるうち、事件そのものに疑問を覚える。これは単なる“オヤジ狩り”ではなく、背景には柿島が最後に在籍した流通業界が絡んでいるのではないかー。著者最後の長篇。

藤原 伊織

藤原 伊織(ふじわら いおり)、1948年2月17日 - 2007年5月17日)は、日本の男性作家。大阪府大阪市出身本名は藤原 利一(ふじわら としかず)。 == 経歴・人物 == 大阪府立高津高等学校、東京大学文学部フランス文学科卒業。電通に勤務する。1977年、「踊りつかれて」で野性時代新人文学賞佳作を受賞(藤原利一名義)。 1985年、『ダックスフントのワープ』で第9回すばる文学賞受賞する。その後、原稿依頼を断っているうちに注文が来なくなり、発表が途絶える。1995年、ギャンブルでかさんだ借金の返済のため、賞金1000万円を目当てに『テロリストのパラソル』を江戸川乱歩賞に応募し、受賞する。
誕生藤原 利一(ふじわら としかず) (1948-02-17) 1948年2
死没(2007-05-17) 2007年5月17日(59歳没) 日本・東京都
職業推理作家
国籍日本
活動期間1985年 - 2007年
ジャンルハードボイルド
代表作『テロリストのパラソル』(1995年)
主な受賞歴すばる文学賞(1985年)江戸川乱歩賞(1995年)直木三十五賞(199
デビュー作『ダックスフントのワープ』(1987年)