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おくのほそ道 ほか

高橋 治

門人の曾良とともに遠くみちのくの旅に出たのは、四十六歳のときであった。全行程六百里、百五十日にもおよぶ苦しい旅の中から生まれたのが、『おくのほそ道』である。それは、わたしたちに人生とはなにか、旅とはなにかを永遠に問いかけてくる。蕪村は芭蕉を目標としながらも、はなやかで独特の絵画的な美を追求しつづけ、また、「春風馬堤曲」などの俳詩にみられるように、俳諧のわくを破った革新の詩人でもあった。ほかに、逆境を生きた個性派の俳人一茶の句と近世の近表的な句を鑑賞する。

高橋 治

高橋 治(たかはし おさむ、1929年5月23日 - 2015年6月13日)は、千葉県千葉市出身の小説家、劇作家。 == 略歴 == 旧制第四高等学校卒。 東京大学文学部国文科卒業。大学ではエドワード・サイデンステッカーと友人となる。 1953年 松竹に助監督として入社(同期に篠田正浩、また同年代に山田洋次や大島渚がいた)。同年、新人助監督として、小津安二郎監督の代表作「東京物語」に係わる。 以降、堀内真直に師事。堀内の助監督をつとめながら、その監督作品の脚本を数多く手がける。
誕生(1929-05-23) 1929年5月23日千葉県千葉市
死没(2015-06-13) 2015年6月13日(86歳没)神奈川県
職業小説家・劇作家
言語日本語
国籍日本
最終学歴東京大学文学部国文科
活動期間1965年 - 2015年
ジャンル小説、演劇
代表作「神崎省吾」シリーズ「さすらい波太郎」シリーズ
主な受賞歴直木賞(1983年)柴田錬三郎賞(1985年)吉川英治文学賞(1996年