cover

日本人と中国人 “同文同種”と思いこむ危険

陳 舜臣

中国を知り、日本を知る最良の入門書。同じ黄色人種であり、漢字や食文化などの共通性から、日本人は日本と中国を「同文同種」と考えやすい。しかし著者は、日本人と中国人は「似て非なる存在」であり、中国の多様性を十分に理解しない日本人は誤解の陥穽に陥りやすいと言及。両国の違いについて、具体的事例を用いて、比較・検証する。本書の初版は一九七一年だが、時事的要素を避け、歴史や古典を基にすることで、本質をとらえることに成功している。現在の日中関係を考えるうえでも、大いに参考になるだろう。

陳 舜臣

陳 舜臣(ちん しゅんしん、1924年2月18日 - 2015年1月21日)は、推理小説、歴史小説作家、歴史著述家。代表作に『阿片戦争』『太平天国』『秘本三国志』『小説十八史略』など。『ルバイヤート』の翻訳でも知られる。神戸市出身。本籍は台湾台北だったが、1973年に中華人民共和国の国籍を取得し、その後、1989年の天安門事件への批判を機に、1990年に日本国籍を取得している。日本芸術院会員。長男は写真家の陳立人(1952年 - )。 == 来歴・人物 == 神戸の元町に生まれる。
誕生1924年2月18日 日本兵庫県神戸市元町
死没(2015-01-21) 2015年1月21日(90歳没) 日本兵庫県神
職業小説家
言語日本語
国籍( 日本)→( 中華民国)→( 中国)→ 日本[1]
最終学歴大阪外国語学校
活動期間1961年 - 2014年
ジャンル推理小説、歴史小説
主題中国の歴史
代表作『阿片戦争』(1967年)『秘本三国志』(1977年)『太平天国』(19
主な受賞歴江戸川乱歩賞(1961年)直木三十五賞(1969年)日本推理作家協会賞(