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落ちる/黒い木の葉

多岐川 恭/日下 三蔵

過度な自己破壊衝動を持つ男は最愛の妻を得ることで生きる意味を見出したかに思えたが、主治医の男と妻の関係に疑念を抱く(「落ちる」)。うだつの上がらない万年平行員の宿直当番中に銃を持った強盗が現れた。その意外な顛末とは?(「ある脅迫」)。サスペンスからユーモア、本格推理、叙情豊かな青春までバラエティに富む昭和ミステリの傑作短篇集。単行本未収録作「砂丘にて」収録。

多岐川 恭/日下 三蔵

多岐川 恭(たきがわ きょう、1920年1月7日 - 1994年12月31日)は、日本の小説家、推理作家。本名、松尾 舜吉。福岡県八幡市(現・北九州市)生まれ。東京帝国大学経済学部卒業。 毎日新聞社西部本社に勤務する中、白家太郎(しらが たろう)の筆名で小説を書く。1958年、『濡れた心』で江戸川乱歩賞、『落ちる』で直木賞を受賞。本格物からSF、時代ミステリーまで、多数の作品を発表した。また「ゆっくり雨太郎捕物控」などの時代小説もある。
誕生(1920-01-07) 1920年1月7日 福岡県八幡市(現・北九州市
死没(1994-12-31) 1994年12月31日(74歳没)
職業小説家推理作家
言語日本語
国籍日本
最終学歴東京帝国大学経済学部卒業
ジャンル推理小説時代小説
主な受賞歴直木三十五賞(1958年)