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泣かない女はいない

長嶋有

ごめんねといってはいけないと思った。「ごめんね」でも、いってしまった。-埼玉郊外の下請け会社に、事務として中途入社した、澤野睦美。恋人・四郎と同棲する彼女に、不意に訪れた心変わりとは?話題の表題作ほか、「センスなし」を収録。恋をめぐる心のふしぎを描く魅力あふれる小説集。

長嶋有

長嶋 有(ながしま ゆう、男性、1972年9月30日 - )は日本の小説家、漫画家、俳人、同人作家である。 漫画やテレビゲームに造詣が深く、ブルボン小林名義で漫画・ゲームの批評も行っている。サブカルチャーの教養をベースにした純文学作家と評される。 == 経歴 == === デビューまで === 埼玉県草加市生まれ。幼少期に両親が別れ、母の故郷である北海道へと移り、登別市や室蘭市で育つ。登別市立幌別西小学校、室蘭市立港南中学校(1年後輩に安田顕)、北海道室蘭清水丘高等学校普通科を経て、東洋大学2部文学部国文学科を卒業。 少年時代には漫画やライトノベルを好んで読んでいたが、図書局に所属していた高校時代に高橋源一郎『ジョン・レノン対火星人』を読んで文学の自由さを知る。また色川武大の短編「連笑」(短編集『百』所収)を読んで、「要約できないものを書くのが文学だ」と気付かされる。
誕生(1972-09-30) 1972年9月30日(48歳) 日本・埼玉県草
職業小説家、漫画家、同人活動家
言語日本語
国籍日本
教育学士(文学)
最終学歴東洋大学第2部文学部国文科卒業
活動期間2001年 -
ジャンル小説、エッセイ、漫画
代表作『猛スピードで母は』(2001年)『夕子ちゃんの近道』(2006年)『三
主な受賞歴文學界新人賞(2001年)芥川龍之介賞(2002年)大江健三郎賞(200
デビュー作「サイドカーに犬」(2001年)