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煩悩の子

大道珠貴

桐生極は小学五年生。いつも周囲にずれを感じているが、なぜなのかよく分からない。どういう局面でも腑に落ちないし、落ち着かない。でも、油断はしていない。ただひとつだけ分かっているのは、いまここで間違ったら、先々どんくさい人間になりかねないということだー。世界と向き合い始めた少女の日々の観察と分析をシニカルなユーモアで描く成長小説。

大道珠貴

大道 珠貴(だいどう たまき、女性、1966年4月10日 - )は、日本の小説家。福岡県福岡市出身、神奈川県鎌倉市在住。 == 経歴 == 福岡県立福岡中央高等学校卒業。 2000年、「裸」が第30回九州芸術祭文学賞を受賞して小説家デビュー。同作で第123回芥川賞候補。 2003年、「しょっぱいドライブ」で第128回芥川賞受賞。 2005年、『傷口にはウオッカ』で第15回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞(選考富岡多恵子)。 == 作品リスト == === 小説 === 『背く子』(講談社、2001年/講談社文庫、2004年、ISBN 9784062749275) 『裸』(文藝春秋、2002年/文春文庫、2005年、ISBN 9784167698010) 裸(『文學界』2000年4月号) スッポン(『文學界』2000年10月号) ゆううつな莓( 『文學界』2001年12月号) 『しょっぱいドライブ』(文藝春秋、2003年/文春文庫、2006年、ISBN 978-4167698027) しょっぱいドライブ(『文學界』2002年12月号) 富士額(『文學界』2001年2月号) タンポポと流星(『文學界』2002年6月号) 『銀の皿に金の林檎を』(双葉社、2003年/双葉文庫、2006年、ISBN 9784575510805) 初出:『小説推理』2002年8月号 - 2003年5月号 『ひさしぶりにさようなら』(2003年、講談社/講談社文庫、2006年、ISBN 9784062754835) ひさしぶりにさようなら(『群像』2002年12月号) いも・たこ・なんきん(『群像』2003年6月号) 『ミルク』(中央公論新社、2004年/中公文庫、2007年、ISBN 9784122049253) ミルク、野菜ジュース、マシュマロを焼く、ラ・フランス、回転キャンディー、朝がゆにしない?