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世界の混乱

アミン・マアルーフ/小野 正嗣

国際関係、経済・金融、自然環境…、21世紀はそれらが崩壊する徴候とともに始まった。人々の協調を困難にする精神風土のなか、われわれは獲得した知識と理想をどのように受け継いでいけばよいのか。文化は生存を可能にする知的で道徳的な道具を提供できるのか。方位磁針はない。だが、解決策を見つけなければ、人類が乗り合わせた筏は沈む運命にある。アラブ諸国がたどってきた歴史、移民への対応に取り組む現代ヨーロッパの経験、超大国アメリカの役割を見据えつつ、著者は、われわれが今なすべき使命を説く。絶望ではなく、緊急性を訴えた警世の書。文庫オリジナル。

アミン・マアルーフ/小野 正嗣

小野 正嗣(おの まさつぐ、1970年11月27日 - )は、日本の小説家、比較文学者、フランス文学者。早稲田大学文化構想学部教授。 == 来歴・人物 == 大分県蒲江町(現佐伯市)出身。大分県立佐伯鶴城高等学校から一浪した後、東京大学文科I類に入学するも法学部には進まず、教養学部比較日本文化論専攻に進学、卒業。同大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。マリーズ・コンデを論じた博士論文でパリ第8大学Ph.D。 1996年、新潮学生小説コンクールでデビュー。2001年、「水に埋もれる墓」で第12回朝日新人文学賞受賞。
誕生(1970-11-27) 1970年11月27日(49歳)
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育博士
最終学歴パリ第8大学Ph.D
活動期間2001年 -
ジャンル小説
代表作『にぎやかな湾に背負われた船』(2002年)『九年前の祈り』(2014年
主な受賞歴朝日新人文学賞(2001年)三島由紀夫賞(2002年)早稲田大学坪内逍遙
デビュー作『水に埋もれる墓』(2001年)
配偶者あり