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ひさしぶりのバッハ

清岡卓行

本詩集は、清岡卓行が詩集『一瞬』(二〇〇二年)のあと、二〇〇六年六月三日に亡くなるまでのあいだに発表した八篇の詩に、1九七三年から八二年にかけて発表した「多摩湖」の連作の六篇を加え、さらに未整理のファイルのなかから偶然見出された四行詩一篇を加えてまとめたものです。

清岡卓行

清岡 卓行(きよおか たかゆき、1922年(大正11年)6月29日 - 2006年(平成18年)6月3日)は、日本の詩人、小説家、法政大学名誉教授。 関東州の大連生れ。東京大学文学部仏文科で渡辺一夫に師事した。 また、長らく、法政大学教授として新入生などにフランス語の基礎を、 さらに、『萩原朔太郎「猫町」私論』(1974年 文藝春秋刊)をテキストに、人文特別講義を担当し、学部や専攻にかかわらず多くの学生を指導した。1996年に日本芸術院会員。 妻は作家の岩阪恵子(いわさか けいこ、本名 清岡惠子)。前妻の息子清岡智比古は、フランス語学者で明治大学理工学部教授。創作活動も行っている。