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柳田国男の話

室井光広

流転の運命と響き合う柳田国男の詩学への扉。キルケゴール、プルースト、カフカらの言葉を手がかりに、日本民俗学の巨人の魂に新たな光を照射する。

室井光広

室井 光広(むろい みつひろ、1955年1月7日 - 2019年9月27日)は、日本の小説家、文芸評論家。 == 来歴 == 福島県南会津郡下郷町出身。生家は農家。 福島県立会津高等学校から早稲田大学政治経済学部に入学するが、理数音痴のために行き詰まり、演劇に興味を持ち始める。ドストエフスキーに熱中した後にキルケゴールに関心を持ち、帰郷してデンマーク語を独習する。ロンドンから取り寄せたテープでアンデルセン童話を聞く。21歳のとき、早稲田キャンパス新聞主催の第8回キャンパス文芸賞にドストエフスキー論で入選(選考委員は秋山駿)。慶應義塾大学文学部に再入学し、哲学科を卒業。