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悪女という種族

吉行淳之介/結城信孝

生後二ヶ月の我が子を抱くと腕が腫れるという童顔の人妻の奇妙な行動を描いた「水族館にて」、結婚生活にあきあきしている美貌の若妻が、大学教授の夫を彼の教え子である男子学生とともに翻弄する「ある情事」、キャバレーで働く女との関係が彼女のヒモである気の弱いヤクザにばれたとき、三流週刊誌の記者である“私”がとった意外な行動を綴った「不意の出来事」など、全九篇を収録。男女の機微を描き続けた著者が、不穏にして魅惑的な悪女たちの正体をあぶりだす、傑作短篇アンソロジー。
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吉行淳之介/結城信孝

吉行 淳之介(よしゆき じゅんのすけ、1924年(大正13年)4月13日 - 1994年(平成6年)7月26日)は、日本の小説家。岡山県生まれ。東京大学英文科中退。父は吉行エイスケ、母は美容師吉行あぐり、女優吉行和子と作家吉行理恵は妹。『驟雨』で芥川賞受賞。「第三の新人」の一人で、『砂の上の植物群』『暗室』など、性を媒介として人間を探求した作品で高い評価を受けた。『子供の領分』『童謡』など、自身の少年期に材をとった小説でも知られる。エッセイや対談も多い。
誕生1924年4月13日 日本 岡山県岡山市
死没(1994-07-26) 1994年7月26日(70歳没) 日本 東京都
墓地岡山県岡山市
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育1952年 - 1994年
最終学歴東京大学英文科除籍
ジャンル小説・随筆・翻訳
文学活動第三の新人
代表作『驟雨』(1954年)『砂の上の植物群』(1963年)『不意の出来事』(
主な受賞歴芥川龍之介賞(1954年)新潮社文学賞(1965年) 芸術選奨(1967
親族吉行エイスケ(父)吉行あぐり(母)吉行和子(長妹)吉行理恵(次妹)