大世紀末サーカス
安岡 章太郎
幕末維新に米欧を巡業した曲芸一座の「痛快行状記」。幕末維新の動乱の世、慶応2年10月から明治2年2月まで、高野広八以下18人の曲芸師たちは米欧各地を巡業した。アメリカ大統領の謁見を受け、パリでは万国博の最中に公演し大入り満員、ロンドンでは女王までもが見物に。芸人らしく行く先々で女郎買いに走り、風俗も洒脱に記録されている。スペインで革命に遭遇するなど、広八が残した日記をもとに、旅芸人のしたたかさ、動乱期の世相が鮮やかに描かれた、曲芸師一座の痛快行状記である。
誕生 | (1920-05-30) 1920年5月30日 日本・高知県高知市 |
死没 | (2013-01-26) 2013年1月26日(92歳没) 日本・東京都 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(文学) |
最終学歴 | 慶應義塾大学英文科 |
活動期間 | 1951年 - 2013年 |
ジャンル | 小説・随筆・文芸評論 |
文学活動 | 第三の新人 |
代表作 | 『悪い仲間』(1953年)『海辺の光景』(1959年)『幕が下りてから』 |
主な受賞歴 | 芥川龍之介賞(1953年)芸術選奨(1960年)野間文芸賞(1960年・ |
デビュー作 | 「ガラスの靴」(1951年) |