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ええ加減にしなはれ!アメリカはん

米谷ふみ子

二〇〇四年に再選を果たしてからのブッシュ大統領には、もはや怖いものはない。ハリケーン・カトリナの被害の復興が進まず支持率が下がろうが、イラクが泥沼になろうが、とにかく自分の懐だけは無事なのだから!格差の拡大する一方のアメリカにも、反転の兆しが垣間見える瞬間もある。ハリケーン被害から見えたアメリカの中の第三世界の実態、メディア規制の深刻さ、それでもなお立ち上がりつつある市民やジャーナリストたち…。在米四十五年の著者の目には、今のアメリカはどう映っているのだろうか?おなじみ、パリセイズでの草の根反戦運動の報告も収録。「戦争なんかしてる場合やない!地球のために立ち上がらな!」と今日も熱い著者の、最新エッセイ集。

米谷ふみ子

米谷 ふみ子(こめたに ふみこ、1930年11月15日 - )は、日本出身の作家・画家。本名は富美子。ロサンゼルス近郊パシフィック・パリセイズに在住。 == 来歴・人物 == 大阪市に生まれる。大阪女子大学(現在の大阪府立大学)国文科卒業。1957年、油絵を二科展に出品して関西女流美術賞を受ける。1960年に奨学金を受けて渡米。抽象画家としてアメリカ合衆国ニューハンプシャー州の芸術家村マクダウェル・コロニー(MacDowell Colony)に移住したとき、ジョシュ・グリーンフェルドと出会う。