日
尾崎 一雄/高見 順
「こうして床を並べて眠るのも今夜ぎりだ」-。娘の結婚式を控えた父親の真情が胸にしみる尾崎一雄の『華燭の日』。戦後の苦しい時代、酒宴の席で怪しげな人生談義が始まった。語り合ううちに哀感の底から湧いてきた新しい希望(高見順『草のいのちを』)。気苦労ばかりの勤め人として幾星霜、ついに定年の日を迎えた「私」。解き放たれた「自由な時間」を前に会社への訣別と感慨を綴ったラムの『年金生活者』。名もなき日々が美しい、愛とユーモアの一冊。
誕生 | 1899年12月25日三重県宇治山田町 |
死没 | (1983-03-31) 1983年3月31日(83歳没) |
職業 | 小説家 |
最終学歴 | 早稲田大学国文科卒業 |
代表作 | 『暢気眼鏡』(1933年)『虫のいろいろ』(1948年)『まぼろしの記』 |