cover

スモールトーク

絲山 秋子

昔の男はオレンジ色のTVRタスカンに乗って現れた。会いたくなんかなかった。ただどうしてもその車が見たかった。以来、男は次から次へと新しい車に乗ってやってくるようになった。ジャガー、クライスラー、サーブ、アストンマーティン、アルファロメオ…。長い不在を経て唐突に始まった奇妙で不確かな関係の行き着く先は。勤め人時代を描いたエッセイ及び掌編小説「ダイナモ」併録。

絲山 秋子

絲山 秋子(いとやま あきこ、1966年11月22日 - )は、日本の小説家。2006年から群馬県高崎市在住。高崎経済大学非常勤理事および非常勤講師。本名・西平秋子。「絲山」は曽祖父の弁護士・絲山貞規からとった。 == 来歴・人物 == 東京都世田谷区出身。東京都立新宿高等学校、早稲田大学政治経済学部経済学科卒。卒業後、住宅設備機器メーカー営業職として数度の転勤を経験。
誕生西平 秋子(にしひら あきこ)[1] (1966-11-22) 1966
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育経済学士(早稲田大学)
最終学歴早稲田大学政治経済学部[2]
活動期間2003年 -
ジャンル小説
代表作『袋小路の男』(2004年)『沖で待つ』(2006年)『薄情』(2015
主な受賞歴文學界新人賞(2003年)川端康成文学賞(2004年)芸術選奨新人賞(2
デビュー作『イッツ・オンリー・トーク』(2003年)