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鳥の会議

山下 澄人

ぼくと神永、三上、長田はいつも一緒だ。ぼくがまさしにどつかれて左目を腫らしたと知ると、神永たちは仕返しにゲーセンに向かい、教師や先輩からの理不尽には暴力で反抗する毎日。ある晩、酔った親父の乱暴にカッとなった神永は、台所に二本あった包丁を握る。「お前にやられるなら本望や」そう言い放つ親父を、神永は刺すのだが…。痛みと苦味のなかで輝く少年たちの群像。

山下 澄人

山下 澄人(やました すみと、1966年1月25日 - )は、日本の小説家、劇作家、演出家、俳優。 == 略歴 == === 概要 === 兵庫県神戸市出身。神戸市立神戸商業高等学校(現神戸市立六甲アイランド高等学校)卒。倉本聰の富良野塾第二期生。 1996年より劇団FICTIONを主宰。 2011年より小説を発表しはじめる。 2012年、『ギッちょん』で第147回芥川賞候補、同年初の創作集『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞を受賞。 2013年、『砂漠ダンス』で第149回芥川賞候補。
職業小説家
言語日本語
ジャンル小説
代表作『しんせかい』(2016年)