cover

アサッテの人

諏訪 哲史

吃音による疎外感から凡庸な言葉への嫌悪をつのらせ、孤独な風狂の末に行方をくらました若き叔父。彼にとって真に生きるとは「アサッテ」を生きることだった。世の通念から身をかわし続けた叔父の「哲学的奇行」の謎を解き明かすため、「私」は小説の筆を執るが…。群像新人文学賞と芥川賞のダブル受賞。

諏訪 哲史

諏訪 哲史(すわ てつし、1969年10月26日 - )は、日本の小説家、批評家、随筆家。 == 来歴 == 愛知県名古屋市出身。幼少期には宮城県仙台市で5年ほど過ごした。小学校時代から1週間に10冊の本を読んだ。 愛知県立名古屋西高等学校、國學院大學文学部哲学科卒業。大学在学中から卒業後まで独文学者の種村季弘に文学・美術・宗教・思想など広範な分野にわたり個人指導を受ける。卒論は西欧十九世紀末芸術ラファエル前派論。哲学科では美学者の谷川渥にも師事した。
誕生(1969-10-26) 1969年10月26日(50歳) 日本・愛知県
職業小説家・批評家・随筆家
言語日本語
国籍日本
教育学士(文学)
最終学歴國學院大學文学部哲学科
活動期間2007年 -
ジャンル小説・批評・随筆
代表作『ロンバルディア遠景』(2009年)『領土』(2011年)
主な受賞歴群像新人文学賞(2007年)芥川龍之介賞(2007年)
デビュー作『アサッテの人』(2007年)