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晴天の迷いクジラ

窪美澄

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた――。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。山田風太郎賞受賞作。

窪美澄

窪 美澄(くぼ みすみ、1965年 - )は、日本の小説家。 == 略歴 == 東京都稲城市生まれ。カリタス女子中学校、カリタス女子高等学校卒業。実家は代々酒屋だったが父親が自己破産したこともあり、短大は中退。その後、広告制作会社勤務を経て、出産後フリーランスの編集ライターとして働く。妊娠、出産、子育て、女性の体と健康を中心にすえ、占星術、漢方などをテーマに、書籍、雑誌、webの世界で活動。 2009年「ミクマリ」で第8回R-18文学賞大賞を受賞し小説家デビュー。2011年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)で第24回山本周五郎賞受賞、第8回本屋大賞第2位。
誕生1965年 日本 東京都稲城市
職業小説家
活動期間2009年-
ジャンル小説
代表作『ふがいない僕は空を見た』(2010年)
主な受賞歴R-18文学賞(2009年)山本周五郎賞(2011年)山田風太郎賞(20
デビュー作「ミクマリ」(2009年)
子供息子[1]