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王とサーカス

米澤穂信

この男は、わたしのために殺されたのか? ミステリベスト3冠達成! 絶賛を浴びた『満願』を超える、現在最注目の著者の最高傑作長編 2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり……。「この男は、わたしのために殺されたのか? あるいは――」疑問と苦悩の果てに太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは? 『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生を左右する大事件に遭遇する。 解説=末國善己

米澤穂信

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ、1978年 -)は、日本の小説家、推理作家。岐阜県出身。岐阜県立斐太高等学校、金沢大学文学部卒業。男性。 == 略歴 == 物心ついた頃から漠然と作家業を志すようになる。11歳でハーバート・ジョージ・ウェルズ『宇宙戦争』の続篇という形で二次創作を書き、中学2年生あたりからオリジナルの小説を書き始めた。金沢大学文学部の2年生から、ウェブサイトでネット小説サイト「汎夢殿」(はんむでん)を運営し、作品を発表し始める(デビューが決まった後「汎夢殿」は一旦閉鎖され、これら作品は現在読むことが出来ない)。様々な種類のエンターテイメント作品を書いていたが、大学時代に北村薫の『空飛ぶ馬』、『六の宮の姫君』(東京創元社、1992年)を読み衝撃を受け、ミステリーへの方向性を決める。
誕生1978年(41 - 42歳) 岐阜県
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育学士
最終学歴金沢大学文学部卒業
活動期間2001年 -
ジャンルミステリ推理小説日常の謎学園小説ライトノベル
代表作『〈古典部〉シリーズ』『さよなら妖精』『折れた竜骨』『満願』『王とサーカ
主な受賞歴角川学園小説大賞奨励賞(2001年)日本推理作家協会賞(2011年)山本
デビュー作『氷菓』
公式サイト汎夢殿