怒りの子
高橋たか子
自分を掴もうとして空転を重ねる美央子。そんな美央子を姉のように見詰める、超然とした初子。美央子と同じアパートに住み、常に彼女にまつわりつく、虚言癖を持つますみ。三人の女性の緊迫した心理の劇は、美央子の松男への強引な思い入れを契機に、破局へと突き進む。昭和五十年代後半の京都の町家を舞台に、周密な言葉運びと夢の持つ暗示力で、人間の内面の混濁の諸相を描破した、読売文学賞受賞作。
誕生 | 岡本 和子1932年3月2日京都府京都市下京区 |
死没 | (2013-07-12) 2013年7月12日(81歳没) 日本 神奈川 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 京都大学文学部フランス文学科卒 |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 『空の果てまで』(1974年)『誘惑者』(1976年)『ロンリー・ウーマ |
主な受賞歴 | 田村俊子賞(1973年)泉鏡花文学賞(1976年)女流文学賞(1977年 |
配偶者 | 高橋和巳 |