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ハシッシ・ギャング

小川国夫

叔母の悲しみとそれに寄り添う少年の想いが原初的風景へと還元される名品「あじさしの洲」、旧約的世界を背景に、部族王の誕生とその最期を、心象の劇として描いた「骨王」、読売文学賞受賞作「ハシッシ・ギャング」等、初期作品から近作まで11篇を収録。簡勁な文体で人間の原質を彫琢し、影の暗示力が、生と死の流転の相を炙り出す。小川文学の魅力をあますところなく示す自選短篇集。
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小川国夫

小川 国夫(おがわ くにお、1927年(昭和2年)12月21日 - 2008年(平成20年)4月8日)は、日本の小説家。静岡県藤枝市出身。三男の小川光生は、サッカーライター・翻訳家。 == 経歴 == 静岡県志太郡藤枝町長楽寺(現在の藤枝市本町)に小川富士太郎・まきの長男として生まれる。1933年、青島幼稚園に入園。1934年、青島小学校に入学。1938年、肺結核に腹膜炎を併発し入院、入院3ヶ月後に自宅療養となり、1941年に小学校に復学するまで、安静療養状態が続いた。この自宅療養の時期に相当量の読書をしたことが、その後の小川国夫に影響を与えることになった。
誕生1927年12月21日 日本・静岡県藤枝市
死没(2008-04-08) 2008年4月8日(80歳没) 日本・静岡県静
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴東京大学文学部国文科中退
活動期間1953年 - 2008年
ジャンル小説
文学活動内向の世代私小説キリスト教文学
代表作『アポロンの島』(1957年)『試みの岸』(1972年)『或る聖書』(1
主な受賞歴川端康成文学賞(1986年)伊藤整文学賞(1994年)読売文学賞(199
デビュー作『東海のほとり』(1953年)