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かかとを失くして

多和田葉子

九時十七分着の夜行列車で中央駅のホームへ降りた、遠い国から来た私。なぜか周囲からかかとを笑われながら、書類結婚をした男の住む十七番地のアパートで、扉に隠れて姿を見せない夫との奇妙な生活が始まる。ドイツで作品を発表していた著者が、群像新人賞を受賞して日本で衝撃的デビューを飾った「かかとを失くして」他二篇。“21世紀の世界文学”の幕開けを告げる、記念碑的作品集。
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多和田葉子

多和田 葉子(たわだ ようこ Yoko Tawada、1960年3月23日 - )は、日本の小説家、詩人。 == 略歴 == 東京都中野区生まれ。父は洋書専門店「エルベ書店」を経営する多和田栄治。国立市で育つ。東京都立立川高等学校、早稲田大学第一文学部ロシア文学科卒業。西ドイツ・ハンブルクの書籍取次会社に入社し、ハンブルク大学大学院の修士課程を修了。1982年から2006年までハンブルク、2006年よりベルリン在住。1987年、ドイツにて2か国語の詩集を出版してデビュー。
誕生(1960-03-23) 1960年3月23日(60歳) 日本東京都中野
職業小説家詩人
言語日本語・ドイツ語
国籍日本
教育博士(文学)
最終学歴チューリヒ大学大学院博士課程修了
活動期間1991年 -
ジャンル小説詩
代表作『犬婿入り』(1993年)『容疑者の夜行列車』(2002年)『雪の練習生
主な受賞歴群像新人文学賞(1991年)芥川龍之介賞(1993年)シャミッソー賞(1
デビュー作『かかとを失くして』(1991年)