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しずかにわたすこがねのゆびわ

干刈あがた

誰にでも、いつか、苦しみの指輪が回ってくる。全ての女性たちに、社会の矛盾の中でもがき苦しむ子供たちに、彼らとともに変革の時代を生きようと志す男性たちにも...深い絶望を超えた光を投げかけた干刈あがたの小説世界!新たな希望への旅路に、ようこそ。

干刈あがた

干刈あがた(ひかり あがた, 1943年1月25日 - 1992年9月6日)は、日本の小説家。本名浅井和枝(旧姓柳)。東京府出身。 安保闘争世代の女性の青春と、結婚、離婚、子育てなど、社会や家族との関わりについて、鋭い同時代性を持って描き、読者の大きな共感を得た。また、両親の出身地である奄美群島の郷土史研究家でもあった。約10年ほどの作家生活の後、49歳で死去。 講談社児童文学新人賞選考委員を、1988年から1991年まで務めた。 == 経歴 == 東京府青梅町に生まれる。