cover

鷺と雪

北村薫

昭和十一年二月、運命の偶然が導く切なくて劇的な物語の幕切れ「鷺と雪」ほか、華族主人の失踪の謎を解く「不在の父」、補導され口をつぐむ良家の少年は夜中の上野で何をしたのかを探る「獅子と地下鉄」の三篇を収録した、昭和初期の上流階級を描くミステリ“ベッキーさん”シリーズ最終巻。第141回直木賞受賞作。

北村薫

北村 薫(きたむら かおる、1949年12月28日 -)は、日本の小説家、推理作家。埼玉県北葛飾郡杉戸町生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。 == 経歴 == 早稲田大学在学中はワセダミステリクラブに所属。卒業後、母校である埼玉県立春日部高等学校の国語教師をしながら(1980年 - 1993年)、創元推理文庫の「日本探偵小説全集」を編集。1989年、覆面作家として東京創元社「鮎川哲也と十三の謎」の1冊『空飛ぶ馬』でデビュー。1991年に『夜の蝉』で第44回日本推理作家協会賞(連作短篇集賞)を、2006年に『ニッポン硬貨の謎』で第6回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)・2006年版バカミス大賞を受賞する。代表作『スキップ』等で、直木賞最終候補作に6度選ばれている。
誕生(1949-12-28) 1949年12月28日(70歳)埼玉県北葛飾郡
職業推理作家
国籍日本
活動期間1989年 -
代表作『空飛ぶ馬』(1989年)『鷺と雪』(2009年)
主な受賞歴日本推理作家協会賞(1991年)直木三十五賞(2009年)日本ミステリー
デビュー作『空飛ぶ馬』(1989年)