長良川
豊田穣
誇り高きひとにとって、辛く無残なるは、己の真情を、己の過去の秘めごとと共に、他に吐露することであるという。海軍中尉豊田穣は、過ぐる大戦において乗機被弾、不時着、漂流の果てに虜囚となり、失意と絶望の淵を流浪しつつ作家豊田穣と変身するに際し、長い苦渋の海を渡った。本書は、遂にこの作品を越えられなかった魂の絶唱である。直木賞受賞作。
生誕 | 1920年3月14日 |
死没 | (1994-01-30) 1994年1月30日(73歳没) |
所属組織 | 大日本帝国海軍 |
最終階級 | 海軍中尉 |
除隊後 | 新聞記者、作家 |