cover

1R1分34秒

町屋良平

デビュー戦を初回KOで飾ってから三敗一分。当たったかもしれないパンチ、これをしておけば勝てたかもしれない練習。考えすぎてばかりいる21歳プロボクサーのぼくは自分の弱さに、その人生に厭きていた。長年のトレーナーにも見捨てられ、変わり者のウメキチとの練習の日々が、ぼくを、その心身を、世界を変えていく――。《第160回芥川賞受賞作》。

町屋良平

町屋 良平(まちや りょうへい、1983年 - )は、日本の小説家。 == 来歴 == 東京都台東区出身。埼玉県立越ヶ谷高等学校卒業。卒業後は大学には進学せずにフリーターをしながら小説の執筆を開始し、「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞。同作で第30回三島由紀夫賞候補。2018年、「しき」で第159回芥川龍之介賞候補、第40回野間文芸新人賞候補。2019年、「1R1分34秒」で第160回芥川龍之介賞を受賞。 == 作品リスト == === 単行本 === 『青が破れる』(河出書房新社、2016年11月 / 河出文庫、2019年2月) 『しき』(河出書房新社、2018年7月 / 河出文庫、2020年10月) 『1R1分34秒』(新潮社、2019年1月) 『ぼくはきっとやさしい』(河出書房新社、2019年2月) 『愛が嫌い』(文藝春秋、2019年6月) 『ショパンゾンビ・コンテスタント』(新潮社、2019年10月) 『坂下あたると、しじょうの宇宙』(集英社、2020年2月) 『ふたりでちょうど200%』(河出書房新社、2020年11月) 「カタストロフ」 「このパーティー気質がとうとい」 「ホモ・ソーシャルクラッカーを鳴らせよ」 - 書き下ろし 「死亡のメソッド」 === 電子書籍 === 『冒険の記録』(惑星と口笛ブックス、2020年4月) === 雑誌発表作品 === 小説「青が破れる」 - 『文藝』2016年冬季号 「水面」 - 『文藝』2017年冬季号 「しき」 - 『文藝』2018年夏季号 「愛が嫌い」 - 『文學界』2018年7月号 「1R1分34秒」 - 『新潮』2018年11月号 「ショパンゾンビ・コンテスタント」 - 『新潮』2019年4月号 「しずけさ」 - 『文學界』2019年5月号 「坂下あたるとしじょうの宇宙」 - 『小説すばる』2019年6月号 - 同年10月号(連載) 「カタストロフ」 - 『文藝』2019年冬季号 「ラジオボーイ」 - 『文學界』2020年1月号 「ほんのこども」 - 『群像』2020年1月号 「スポーツ 基礎と応用」 - 『早稲田文学』2020年春号 「かれのこえ」 - 『新潮』2020年2月号 「このパーティー気質がとうとい」 - 『文藝』2020年夏季号 「沖野」 - 『ランバーロール』3号(同人誌) 「四半世紀ノスタルジー」 - 『小説トリッパー』2020年夏季号 『25の短編小説』(小説トリッパー編集部/編、朝日文庫、2020年9月)に収録された。
誕生1983年??月??日 東京都
職業小説家
活動期間2016年 -
主な受賞歴文藝賞(2016年)芥川龍之介賞(2019年)
デビュー作『青が破れる』(2016年)