砧をうつ女
李恢成
和服にパラソルをさして、日本から母は帰って来た。貧しいなかをおおらかに生きた母の生涯を清冽な文体で描く鎮魂の譜。ひろく共感を呼んだ芥川賞受賞作品。この表題作と表裏をなす「人面の大岩」は、喜怒哀楽ははげしかったがきわめて平凡な人生を送った父の肖像を感動的に綴った。ほか、在日朝鮮人の哀切な魂の唄を歌い上げ、著者の文学的基点を示す珠玉の短篇「半チョッパリ」「長寿島」「奇蹟の日」「水汲む幼児」の四篇を収録する名品集である。
誕生 | (1935-02-26) 1935年2月26日(85歳) 日本・樺太真岡 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 韓国 |
教育 | 文学士 |
最終学歴 | 早稲田大学露文科 |
活動期間 | 1969年 - |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 『砧をうつ女』(1972年)『見果てぬ夢』(1977年)『百年の旅人たち |
主な受賞歴 | 群像新人文学賞(1969年)芥川龍之介賞(1972年)野間文芸賞(199 |
デビュー作 | 『またふたたびの道』(1969年) |