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鴨川ホルモー

万城目学

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。

万城目学

万城目 学(まきめ まなぶ、本名同じ、1976年(昭和51年)2月27日 - )は、日本の小説家。 大阪府出身、東京都在住。京都大学法学部卒業。『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』などの、実在の事物や日常の中に奇想天外な非日常性を持ち込むファンタジー小説で知られ、作風は「万城目ワールド」と呼ばれる。 == 略歴・人物 == 清風南海高等学校卒業後、1浪ののち京都大学法学部に入学。お笑い芸人のロザン・宇治原史規は大学の同級生に当たり、万城目は一方的に宇治原のことを知っていた。また面識は無いものの法学部の1学年上に作家の平野啓一郎がいた。 卒業後は化学繊維会社へ就職、静岡の工場に配属され経理マンをしながら小説を書いていたが、26歳の時東京本社への転勤を言い渡され、残業続きで書く時間がなくなることを危惧し、辞令が出る前に退社し東京へ移る。
誕生(1976-02-27) 1976年2月27日(44歳) 日本・大阪府
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴京都大学法学部卒業
活動期間2006年 -
ジャンルファンタジー小説エッセイ
代表作『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』
主な受賞歴第4回ボイルドエッグズ新人賞(2006年)
デビュー作『鴨川ホルモー』(2006年)