cover

終戦のローレライ

福井晴敏

昭和20年、日本が滅亡に瀕していた夏。崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライとはなにか。終戦という歴史の分岐点を駆け抜けた魂の記録が、この国の現在を問い直す。第24回吉川英治文学新人賞を受賞し、映画化もされた大作が合本に!

福井晴敏

福井 晴敏(ふくい はるとし、1968年11月15日 - )は、日本の小説家。 東京都墨田区生まれ。私立高輪高等学校卒業、千葉商科大学商経学部経済学科中退。 == 経歴 == === 生い立ち === 子供の頃は全く小説などの活字を読まず、「漫画っ子」だったという。当時よく読んでいたのは『週刊少年ジャンプ』の連載漫画であった。教科書によく載っていて「名作」とされる太宰治の『走れメロス』は、アニメで見たが何が面白いのかが全く分からず、以後「名作」といわれるものを遠ざける癖がついてしまったという。 そんな福井が小説を書き始めたのは、彼が「映画好き」だったからであった。福井は学校の授業中、ノートの端などにオリジナルの映画用シナリオを書くことをしており、これがのちに小説を書くきっかけとなった(内容は「当初から爆発シーンが多かった」と本人が語っている)。
誕生(1968-11-15) 1968年11月15日(51歳)東京都墨田区
職業小説家
国籍日本
代表作『Twelve Y. O.』(1998年)『亡国のイージス』(1999年
主な受賞歴江戸川乱歩賞(1998年)日本推理作家協会賞(2000年)日本冒険小説協
デビュー作『川の深さは』