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澪標

外村繁

亡き妻への愛を吐露して哀切限りない「夢幻泡影」。読売文学賞受賞の名著、著者のヰ夕・セクスアリス「澪標」。夫婦ともにガン発病、迫り来る死とたたかう闘病生活の不思議な明るさと静寂感充ちる「落日の光景」「日を愛しむ」。愛する者の死。人生の不可思議。末期の眼。死へ向う透明な生。外村文学の鮮やかな達成4篇。
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外村繁

外村 繁(とのむら しげる、1902年(明治35年)12月23日 - 1961年(昭和36年)7月28日)は、日本の小説家。本名は外村 茂(とのむら しげる)。東京帝国大学経済学部卒。出自である近江商人の世界を客観的に描いた『草筏』で注目され、『筏』『花筏』と共に長編三部作を成して高く評価された。『落日の光景』『澪標』は私小説の極致と評される。 == 来歴 == 滋賀県神崎郡南五個荘村金堂(現・東近江市五個荘金堂町)出身。金堂は近世から近代にかけて近江商人発祥地として栄えた土地である。外村家も江戸時代から代々続く木綿問屋で、茂は外村吉太郎の三男として生まれ、保守的な環境で育つ。
誕生外村 茂(とのむら しげる)1902年12月23日 滋賀県神崎郡南五個荘
死没(1961-07-28) 1961年7月28日(58歳没) 東京都文京区
墓地石馬寺
職業小説家
言語日本語
国籍日本
教育経済学士(東京帝国大学)
最終学歴東京帝国大学経済学部卒業
活動期間1933年 - 1961年
ジャンル私小説
代表作『草筏』(1938年)『筏』(1956年)『花筏』(1957-58年)『
主な受賞歴池谷信三郎賞(1938年)野間文芸賞(1956年)読売文学賞(1961年
デビュー作『鵜の物語』(1933年)
配偶者八木下とく子(1933年[1] - 1948年)金子てい(1950年 -
子供4男1女