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1000の小説とバックベアード

佐藤友哉

二十七歳の誕生日に仕事をクビになるのは悲劇だ。僕は四年間勤めた片説家集団を離れ、途方に暮れていた。(片説は特定の依頼人を恢復させるための文章で小説とは異なる。)おまけに解雇された途端、読み書きの能力を失う始末だ。謎めく配川姉妹、地下に広がる異界、全身黒ずくめの男・バックベアード。古今東西の物語をめぐるアドヴェンチャーが、ここに始まる。三島由紀夫賞受賞作。

佐藤友哉

佐藤 友哉(さとう ゆうや、1980年12月7日 -)は日本の小説家。北海道千歳市出身。 ミステリーやホラー、ヤングアダルトの定石から意図的に逸脱したエンターテインメント小説でデビューしたが、近年では純文学をメインに活動している。 == 来歴 == 1980年、北海道千歳市に生まれる。 中学三年生の頃は『新世紀エヴァンゲリオン』に熱中していた。同時期に聴いたラジオ番組『ファンタジーワールド』内のラジオドラマ『パラサイト・イブ』が気になり、原作本を購入、これまでほとんど小説に触れたことのなかった佐藤は、読み進めるのにかなり難儀したが、なんとか読破した。以降は角川ホラー文庫を読むようになる。 その後、NHK教育番組『土曜ソリトン SIDE-B』で知った京極夏彦の『魍魎の匣』をきっかけに、森博嗣や西澤保彦などの講談社ノベルスを読み始めた。
誕生(1980-12-07) 1980年12月7日(39歳)北海道
職業小説家
国籍日本
活動期間2001年7月 -
代表作「鏡家サーガ」シリーズ『1000の小説とバックベアード』(2006年)『
主な受賞歴メフィスト賞(2001年)三島由紀夫賞(2007年)
デビュー作『フリッカー式』(2001年)
配偶者島本理生