さして重要でない一日
伊井直行
未知の空間、会社という迷路を彷徨う主人公。トラブル、時間、おしゃべり、女の子、コピー機。著者独特の上品なユーモアの漂う、なにか、もの哀しくも爽やかな空気の残像。会社員の日常を鮮やかに切り取った、野間文芸新人賞受賞作。サラリーマンの恋と噂と人間関係、奇妙で虚しくて、それでも魅力的な「星の見えない夜」も所収。
誕生 | (1953-09-01) 1953年9月1日(67歳) 日本宮崎県延岡市 |
職業 | 作家、大学教員 |
最終学歴 | 慶應義塾大学文学部史学科民族学・考古学専攻卒業 |
主な受賞歴 | 第26回群像新人文学賞(1983年)第11回野間文芸新人賞受賞(1989 |
デビュー作 | 「草のかんむり」(1983年) |