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さして重要でない一日

伊井直行

未知の空間、会社という迷路を彷徨う主人公。トラブル、時間、おしゃべり、女の子、コピー機。著者独特の上品なユーモアの漂う、なにか、もの哀しくも爽やかな空気の残像。会社員の日常を鮮やかに切り取った、野間文芸新人賞受賞作。サラリーマンの恋と噂と人間関係、奇妙で虚しくて、それでも魅力的な「星の見えない夜」も所収。

伊井直行

伊井 直行(いい なおゆき、1953年9月1日 - )は、日本の小説家、東海大学文学部文芸創作学科教授。 宮崎県延岡市大瀬出身、慶應義塾大学文学部史学科民族学・考古学専攻卒業。出版社勤務を経て、1983年「草のかんむり」で第26回群像新人文学賞を受賞して小説家デビュー。 == 受賞歴 == 1983年、「草のかんむり」で第26回群像新人文学賞受賞、同作で第89回芥川龍之介賞候補。 1984年、「パパの伝説」で第91回芥川龍之介賞候補。 1989年、「さして重要でない一日」で第101回芥川龍之介賞候補、『さして重要でない一日』で第11回野間文芸新人賞受賞。 1992年、『雷山からの下山』で第5回三島由紀夫賞候補。 1994年、『進化の時計』で第22回平林たい子文学賞受賞。
誕生(1953-09-01) 1953年9月1日(67歳) 日本宮崎県延岡市
職業作家、大学教員
最終学歴慶應義塾大学文学部史学科民族学・考古学専攻卒業
主な受賞歴第26回群像新人文学賞(1983年)第11回野間文芸新人賞受賞(1989
デビュー作「草のかんむり」(1983年)