この国の空
高井有一
戦争末期の東京―空襲に怯え、明日をもしれぬ不安な日々を過ごす十九歳の里子。母と伯母と杉並の家に暮らす彼女の前に、妻子を疎開させた隣人・市毛が現れる。切迫する時代の空の下、身の回りの世話をするうち、里子と市毛はやがて密やかに結ばれるが...。戦時を生きる市井の人々の日常と一人の女性の成長を、端正な筆致で描き上げた長編文学作品。谷崎潤一郎賞受賞作。
誕生 | 田口 哲郎1932年4月27日東京府北豊島郡長崎町(現・東京都豊島区) |
死没 | (2016-10-26) 2016年10月26日(84歳没) |
職業 | 小説家 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(文学) |
最終学歴 | 早稲田大学第二文学部英文学科 |
活動期間 | 1965年 - 2016年 |
文学活動 | 内向の世代 |
代表作 | 『夢の碑』『この国の空』『夜の蟻』『時の潮』 |
主な受賞歴 | 芥川龍之介賞(1965年)芸術選奨文部大臣賞(1977年)谷崎潤一郎賞( |
デビュー作 | 『夏の日の影』(1965年) |
配偶者 | 中村輝子 |
親族 | 田口掬汀(祖父)田口省吾(父) |