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「星の衣」

高橋治

「あの人の星を織り出そう」……機(はた)に浮かぶ模様が、忘れがたい男の優しさを、忘れてしまいたい男の面影を、織り出していく。沖縄の伝統織物に生涯をかける二人の女――汀子(ていこ)は亡き夫へ捧げる[首里織]を、尚子(しょうこ)は新しい人生の証となる[八重山上布(じょうふ)]を。生と愛の情念を織り上げる女のひたむきさを描く、感動の長編小説。吉川英治文学賞受賞作品。

高橋治

高橋 治(たかはし おさむ、1929年5月23日 - 2015年6月13日)は、千葉県千葉市出身の小説家、劇作家。 == 略歴 == 旧制第四高等学校卒。 東京大学文学部国文科卒業。大学ではエドワード・サイデンステッカーと友人となる。 1953年 松竹に助監督として入社(同期に篠田正浩、また同年代に山田洋次や大島渚がいた)。同年、新人助監督として、小津安二郎監督の代表作「東京物語」に係わる。 以降、堀内真直に師事。堀内の助監督をつとめながら、その監督作品の脚本を数多く手がける。
誕生(1929-05-23) 1929年5月23日千葉県千葉市
死没(2015-06-13) 2015年6月13日(86歳没)神奈川県
職業小説家・劇作家
言語日本語
国籍日本
最終学歴東京大学文学部国文科
活動期間1965年 - 2015年
ジャンル小説、演劇
代表作「神崎省吾」シリーズ「さすらい波太郎」シリーズ
主な受賞歴直木賞(1983年)柴田錬三郎賞(1985年)吉川英治文学賞(1996年