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ファーストラヴ

島本理生

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか? 臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。 第159回直木賞受賞作。 ※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

島本理生

島本 理生(しまもと りお、女性、1983年5月18日 - )は、日本の小説家。 == 経歴 == 東京都板橋区生まれ。母は舞踏家・鍼灸師の長岡ゆり。島本が幼少期に実の父と離婚。その後すぐに母は再婚するが高校進学以降に両親が離婚し、母子家庭になる。母子家庭の経験はのちに『リトル・バイ・リトル』に反映されている。 小学生のころから小説を書き始める。1998年、15歳のときに『ヨル』が『鳩よ!』掌編小説コンクール第2期10月号に当選、年間MVPを受賞する。
誕生(1983-05-18) 1983年5月18日(37歳) 東京都板橋区
職業小説家
言語日本語
国籍日本
最終学歴立教大学文学部中退
活動期間1998年 -
代表作『リトル・バイ・リトル』(2003年)『ナラタージュ』(2005年)『R
主な受賞歴群像新人文学賞優秀作(2001年)野間文芸新人賞(2003年)島清恋愛文
デビュー作「シルエット」(2001年)
配偶者佐藤友哉(2006年 - 不明、2010年 - )
子供あり
親族長岡ゆり(母親)