螢の河
伊藤桂一
苛烈な戦場での日々に、死を凝視しつつ、なお友情、青春が息づく、その刻々を淡々と描いた、直木賞受賞作「蛍の河」。堪え難い神経痛と耳鳴りに悩む“ぼく”が山奥での岩魚釣り中、不意に“生きてゆくこと”を深く認知する名作「源流へ」。「帽子と菜の花」「帰郷」「溯り鮒」「名のない犬」等、詩人の眼が捉えた、戦場、身辺、釣り、動物達との交歓。伊藤桂一の小説世界を開示する珠玉の名篇全十篇。
誕生 | 1917年8月23日 日本・三重県三重郡神前村(現四日市市) |
死没 | (2016-10-29) 2016年10月29日(99歳没) |
職業 | 小説家、詩人 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 旧制世田谷中学 |
活動期間 | 1948年 - 2016年 |
ジャンル | 戦場小説、時代小説、身辺小説 |
代表作 | 『螢の河』(1962年)『静かなノモンハン』(1983年) |
主な受賞歴 | 千葉亀雄賞(1952年)直木賞(1962年)芸術選奨文部大臣賞、吉川英治 |
デビュー作 | 『晩青』(1949年) |