塵の中
和田芳恵
一葉は自分の身を染めたものだけを遺した。彼女の日記は、明治初期の変動期を、重なる生活苦と女としての苦悩の中に生きた、一人の若い女性の書いたすぐれた私小説と見ることができる。本書は、日記をもとにした精緻な考察により、明治文壇の名花として不滅の名をとどめる一葉の凛然とした生涯を、時代の生きた息吹きと共に、克明に浮彫りにする。著者二十年にわたる研究の総決算。
誕生 | 1906年4月6日 日本・北海道山越郡長万部町 |
死没 | (1977-10-05) 1977年10月5日(71歳没) 日本・東京都 |
墓地 | 宗願寺(茨城県古河市) |
職業 | 小説家、編集者、文学研究者 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 中央大学 |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 『一葉の日記』(1943年)『塵の中』(1963年) |
主な受賞歴 | 日本芸術院賞(1957年) 直木三十五賞(1963年) 読売文学賞(19 |