花腐し
松浦寿輝
『花腐し』芥川賞受賞作。多国籍な街、新宿・大久保の片隅、夜雨に穿たれた男の内部の穴に顕現する茸と花のイメージ。少女の肉体の襞をめくり上げ見える世界の裏側。腐敗してゆく現代の生と性の感覚を鋭く描く「知」と「抒情」の競演。『ひたひたと』芥川賞受賞第一作の特別書き下ろし新作小説。海に面した町、そこはかつて遊郭だった。少年時代の記憶、娼婦ナミ、行くあてのない人々の心と過去が、主人公「わたし」の中に流れ込んでくる。
誕生 | (1954-03-18) 1954年3月18日(66歳) 日本・東京都 |
職業 | 詩人・小説家・フランス文学者・批評家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 博士(学術) |
最終学歴 | 東京大学大学院仏文科 |
活動期間 | 1982年 - (詩人として)1996年 - (作家として) |
ジャンル | 小説・詩・評論 |
代表作 | 『花腐し』(2000年)『半島』(2004年)『川の光』(2007年)『 |
主な受賞歴 | 高見順賞(1988年)吉田秀和賞(1995年)三島由紀夫賞(1996年) |
デビュー作 | 『もののたはむれ』(1996年) |