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乙女の密告

赤染晶子

ある外国語大学で流れた教授と女学生にまつわる黒い噂。乙女達が騒然とするなか、みか子はスピーチコンテストの課題『アンネの日記』のドイツ語のテキストの暗記に懸命になる。そこには、少女時代に読んだときは気づかなかったアンネの心の叫びが記されていた。やがて噂の真相も明らかとなり...。悲劇の少女アンネ・フランクと現代女性の奇跡の邂逅を描く、感動の芥川賞受賞作。

赤染晶子

赤染 晶子(あかぞめ あきこ、1974年10月31日 - 2017年9月18日)は、日本の小説家。京都府舞鶴市出身。 == 経歴 == 京都外国語大学外国語学部ドイツ語学科卒業、北海道大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士課程中退。大学院ではベルトルト・ブレヒトを研究した。2004年、「初子さん」で第99回文學界新人賞受賞。ペンネームは赤染衛門に由来する。2010年、「乙女の密告」で第143回芥川賞受賞。 2017年9月18日午前2時26分、急性肺炎のため京都府宇治市の病院で死去した。
誕生瀬野 晶子[1] (1974-10-31) 1974年10月31日 日本
死没(2017-09-18) 2017年9月18日(42歳没) 日本 京都府
職業小説家
最終学歴北海道大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士課程中退
活動期間2004年 - 2017年
主な受賞歴第99回文學界新人賞(2004年)第143回芥川賞(2010年)
デビュー作「初子さん」