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赤頭巾ちゃん気をつけて

庄司薫

学生運動の煽りを受け、東大入試が中止になるという災難に見舞われた日比谷高校三年の薫くん。そのうえ愛犬が死に、幼馴染の由美と絶交し、踏んだり蹴ったりの一日がスタートするが―。真の知性とは何か。戦後民主主義はどこまで到達できるのか。青年の眼で、現代日本に通底する価値観の揺らぎを直視し、今なお斬新な文体による青春小説の最高傑作。「あわや半世紀のあとがき」収録。

庄司薫

庄司 薫(しょうじ かおる、1937年4月19日 - )は日本の小説家。本名は福田章二(ふくだ しょうじ)。 == 経歴 == 三省堂の専務の息子として東京都豊島区東池袋に生まれ育つ。幼い頃から文学書に親しんで育つ。太平洋戦争中は埼玉県秩父に疎開していた。東京都立日比谷高等学校の同級生に塩野七生や古井由吉、尾高修也が、2級上に坂上弘がいた。高校時代は芸術派の総帥のつもりだった。高校卒業後、1年間の浪人生活を送る。
誕生福田 章二 (1937-04-19) 1937年4月19日(83歳) 日
職業作家
国籍日本
活動期間1958年 -
ジャンル小説
代表作『赤頭巾ちゃん気をつけて』(1969年)
主な受賞歴中央公論新人賞(1958年)芥川龍之介賞(1969年)
デビュー作『喪失』(1958年)
配偶者中村紘子