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れくいえむ

郷静子

戦争を知らぬ子供たちは戦争の日々に青春を過した少女の心の渇きに深い共感を抱き、戦争反対の願いを強めるだろう。女学生のノートのなかに青春をいたむ芥川賞受賞作。(宮原昭夫)

郷静子

郷 静子(ごう しずこ、1929年〈昭和4年〉4月20日 - 2014年〈平成26年〉9月30日)は、日本の小説家。 == 経歴 == 神奈川県横浜市西区生まれ。本名・山口三千子(やまぐち みちこ)。鶴見高等女学校(現・鶴見大学附属鶴見女子中学校・高等学校)卒業。戦後、結核の療養を送りながら新日本文学会の日本文学学校に通い、野間宏に影響を受ける。その後、同人誌「横浜文学」創刊に参加した。1972年(昭和47年)、戦時中の空襲下の軍国少女の姿を通して戦争の非情を訴える中編作品『れくいえむ』を『文學界』に発表、同作で1973年(昭和48年)、第68回芥川賞を受賞した。 2003年(平成15年)に、自身の農村生活をもとにした時代小説『草莽』を発表の後、執筆活動から退いた。
誕生(1929-04-20) 1929年4月20日神奈川県横浜市西区
死没(2014-09-30) 2014年9月30日(85歳没)神奈川県横浜市
国籍日本
最終学歴鶴見高等女学校
活動期間1972年 - 2003年
ジャンル小説
代表作『れくいえむ』『小さな海と空』『夕空晴れて』など[1]
主な受賞歴第68回芥川賞(1973年)
デビュー作『れくいえむ』